ライフサイエンス・ヘルスケアとスポーツ推進
日本とオランダはともに、高齢化社会、医療費の高騰、国民の活力維持など、さまざまな課題に直面しています。両国とも、医療システムを革新するような研究開発に投資しており、これらのグローバルな課題を共に解決するためにコモングラウンドで終結する、絶好の機会です。
日本とオランダには、ヘルスケアの分野で協力において、長い歴史があります。日本とオランダの科学者は新しいヘルスケアソリューションのために協力し、日本とオランダの企業は、両国の健康で幸せな生活につながる製品やサービスを提供しています。
日本は世界第3位の経済大国であり、医療費総額でも第3位の健康市場です(2020年、WHO調べで4150億ドル)。日本は超高齢化社会の一つであり、その結果、質の高い医療を提供するための経済的な負担が大きくなっています。医療費を抑えるために、日本は新技術に投資し、海外の医療ソリューションや専門知識への市場アクセスを改善しています。
ここ数年、駐日オランダ王国大使館・在大阪オランダ総領事館とRVOは、オランダと日本の協力が期待される分野を選定しました。
- デジタルヘルスケア
- 健康長寿
- 再生医療
私たちのビジョンは、日本とオランダの関係者がRoad2Osakaと2025年の大阪・関西万博期間中に、これらのテーマについて共に取り組み、協力関係を強化し、アイデアや解決策の交流を促進することです。
デジタルヘルスケア
デジタル化は社会のあらゆる側面を根本的に変えており、医療も例外ではありません。データ駆動がますます進む中、ヘルスケアにおけるデジタル化は、効率性の向上、患者さんの転帰の改善、コスト削減のための強力なツールとなり得ます。オランダでは、患者が自宅にいながら治療を受けられる遠隔医療サービスや、驚くべき精度で病気を特定できるAI搭載の診断ツールなど、革新的なデジタルヘルスソリューションの先駆けとなっています。2025年の国際博覧会では、これらの最先端技術を紹介し、先進的な技術で知られる日本との協力の機会を探ります。私たちは、お互いの強みを組み合わせることで、デジタルヘルス革命を加速させ、すべての人にとって医療がより身近でパーソナライズされたものになることを確信しています。
健康長寿
高齢化は世界的な現象であり、課題と機会の両方をもたらしています。平均寿命が延びるなか、単に長生きするだけでなく、より健康的に生きることに注目することが極めて重要です。オランダでは、生涯を通じて活力と幸福を維持することに焦点を当てた「ヘルシーエイジング」という概念を取り入れています。これは、アクティブなライフスタイルや健康的な食生活の促進、高齢者のための革新的なケアモデルの開発など、幅広い取り組みが含まれます。2025年大阪・関西万博では、高齢者にやさしい都市を目指す適応型都市デザインや、加齢に伴う疾患に対する先進的な生物医学研究など、健康な高齢化に向けた私たちの革新的なアプローチを紹介する予定です。私たちは、高齢化社会のニーズに対応し、日本と協力して知識を共有し、世界中の高齢者の生活の質を向上させる新しいソリューションを生み出すことを期待しています。
再生医療
技術の進歩により、医療制度が革命的な変化を遂げる一方で、高齢化社会やライフスタイルの変化により、慢性疾患を抱える人々や「ケア」を必要とする人々の数が急速に増加しています。再生医療は、細胞、組織、臓器の損傷を修復することに焦点を当てた新しい治療法であり、慢性疾患を「予防」または「治癒」する可能性があります。オランダでは、 “From Care to Cure” というスローガンを掲げ、RegMed XB が2016年以来再生医療の野心的な課題に取り組んでおり、この分野のトップクラスの専門家や企業が終結した強力なインフラを築いてきました。また、日本にもこの分野では著名な研究者が世界を牽引しており、ラボから患者様まで、研究から商業化まで、様々な分野での協力の機会が見出されています。
> Back to Road2Osaka main page (in Japanese)